クリニックを黒字経営するために! 経費について知ろう 

クリニックを黒字経営するために! 経費について知ろう

クリニックを経営するには、医療面の知識だけでなく経営者としての知識も兼ね備えなければいけません。
となれば、「固定費」や「変動費」など、さまざまな専門用語を理解して経営方針を考えなければいけません。
ここでは、経営するうえで必要な用語の一部を紹介し、黒字経営にするためにおさえておきたいポイントをご紹介します。

経営する上で知っておくべき用語

・変動費
変動費とは、売上に対して変動する費用のこと。
クリニックの経営では医療収益に比例して増えていきます。
たとえば歯科診療の場合、患者数が増えれば医業収益が増えますが、歯科材料や医薬品も必要です。
この歯科材料や医薬品が変動費に該当します。

・固定費
売上に関係なく発生する費用のことを固定費と言います。
クリニックの経営では、賃貸費用や職員の人件費などが該当します。

また、変動費に区分されない減価償却費も固定費として考えて問題ありません。
減価償却費とは、企業が長期間利用する資産のこと。
歯科医の場合は、診療で使う歯科ユニットチェアなどが固定費として計算できるということです。

変動費と固定費に分ける理由

経費を変動費と固定費にわけることによって、損益分岐点などといったクリニックを経営、発展・成長させるために必要な判断材料がはっきりし、しっかりした管理会計を行うことができるのです。

※管理会計とは
企業会計の一つで、会計情報を経営者の意思決定や業績測定に役立てることを目的としています。

医業収益でおさえておきたい利益の関係

診療収入などで医業収益が増えれば利益も当然増えるものですが、医業収益と同じ分だけ利益が増えるわけではありません。
また医業収益が下がった場合も同様です。
医業収益と利益は次のような関係で表すことができます。

『利益 = 医業収益 - 変動費 - 固定費』

損益分岐点の重要性

開業する場所の立地を考える

医業収益と経費が同じ金額になり、利益がゼロとなる点を損益分岐点といいます。
赤字になるか黒字になるかは、この損益分岐点よりも医業収益が上回るかどうかによって変わります。
いくら医業収益があってもこの経費(固定費と変動費)を超えていなければ赤字になるのです。
利益を効率よく上げるには医業収益を上げることが一番単純な方法ですが、経費を下げて損益分岐点を下にずらすという方法もあります。

クリニック経営では、売上に対して変動する流動費の項目は他の業種よりも少なく、削減しても影響は小さいという特徴があります。
固定費を下げて、赤字と黒字を分ける損益分岐点をいかに下げるかがクリニック経営のポイントと言えるでしょう。